かまくら仏教講座【令和7年度】

鎌倉仏教講座とは?

「かまくら仏教講座」は鎌倉を発信地とし、武家社会の中で興った鎌倉新仏教の精神的遺産を広く伝えるために企画された仏教講座です。
この講座では、浄土宗宗祖法然上人や光明寺の開山である三祖良忠上人の教えを中心に、念仏を通じて人々の苦難や労苦に寄り添う仏教の教えを伝えます。鎌倉が日本の仏教文化の源流地であることを再確認し、その豊かな伝統を次世代に継承することを目指しています。

仏教講座 年間スケジュール

第1回 令和7年4月17日(木)「 法然上人のみ教え②-聖道門と浄土門-」
講師:林田康順先生(記主禅師研究所所長・大正大学教授)
法然上人が浄土宗を開宗されてから、はじめて歴史上に登場するのが大原問答です。ここで法然上人は法相宗や華厳宗、天台宗や真言宗など多くの僧侶の前で聖道門と浄土門という立場から浄土宗の教えを揚します。本講座ではその概要を紹介します。


第2回 令和7年6月18日(水) 「お釈迦様の教え②-苦しみと煩悩-」
講師:石田一裕先生(記主禅師研究所研究員・大正大学非常勤講師)
お釈迦様はすべては苦である(一切皆苦)と説いています。私たちの生活には幸せも楽しみもありますが、すべてが苦というのはどういうことでしょうか。それを理解するヒントが「煩悩」です。今回は、仏教の基礎となる「苦」と「煩悩」についてお釈迦様の言葉を紹介しながら考えてみます。

第3回 令和7年8月24日(日)「英勝寺山門と間島弟彦」
講師:浪川幹夫先生(記主禅師研究所嘱託研究員)
本講座では、水戸家由来の尼寺英勝寺の建物のほか、大正12年(1923)の大地震で再建不能とされた同寺山門(現重文)について、それを保護した実業家の業績と、平成の復興事業などについてお話します。

第4回 令和7年10月16日(木) 「善導大師のご生涯と教え」
講師:石川琢道先生(記主禅師研究所研究員・大正大学教授)
浄土宗の開祖・法然上人に最も大きな影響を与えた中国の僧・善導大師。時代も国も異なる二人ですが、なぜ善導大師の教えが法然上人の思想を大きく方向づけたのでしょうか?本講座では善導大師の生涯をたどりながら、その教えの核心に迫ります。

第5回 令和7年12月9日(火) 「 浄土宗第三祖良忠上人の著作について」
講師:大橋雄人先生 (記主禅師研究所研究員・大正大学非常勤講師)
浄土宗第三祖であり、光明寺の開山である然阿良忠上人は「記主禅師」とも呼ばれ、その著作は「報夢鈔五十余帖」と総称されるほど多くの著作を残されています。本講座では良忠上人の著作の概要とその特徴についてご紹介いたします。

第6回 令和8年2月10日(火) 「心と幸せを考える一仏教心理学の立場からー」
講師:江島尚俊先生 (記主禅師研究所研究員・田園調布学園大学准教授)
「心」とは様々な感情に揺れ動くもの。思えば人間は、ずっと「心」を探求してきたのかも知れません。仏教心理学の知見をかりて、「心」と幸せを考えてみましょう。

●当日のスケジュール

午後1時 受付
1時15分 法要
1時30分 講義
3時00分 質疑応答・茶話会
3時30分 解散

参加費 1000円
(資料代・茶菓子代含む)

お申し込みについて
事前に光明寺までお電話(0467-22-0603)にてお申し込み下さい。当日参加も可能です。

【記主禅師研究所について】

浄土宗第三祖記主禅師然阿良忠上人を中心に二祖三代の顕彰とその周辺の研究に励むため、平成28年に設立されました。研究所では大本山光明寺所蔵の宝物や文書の調査・整理・研究、良忠上人著作の普及、各種研究会開催等の事業を通して大本山光明寺興隆の一助に努めています。そして、その研究活動について『記主禅師研究所研究紀要』としてまとめ、研究成果として『記主研叢書』の発行をしていくことを目指しています。

記主禅師研究所ホームページ

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