令和6年度 かまくら仏教講座
鎌倉仏教講座とは?
「かまくら仏教講座」は鎌倉を発信地とし、武家社会の中で興った鎌倉新仏教の精神的遺産を広く伝えるために企画された仏教講座です。
この講座では、浄土宗宗祖法然上人や光明寺の開山である三祖良忠上人の教えを中心に、念仏を通じて人々の苦難や労苦に寄り添う仏教の教えを伝えます。鎌倉が日本の仏教文化の源流地であることを再確認し、その豊かな伝統を次世代に継承することを目指しています。
仏教講座 年間スケジュール
第1回 令和6年4月18日(木)「 法然上人のみ教え①-浄土宗の行の体系-」
講師:林田康順先生(記主禅師研究所所長・大正大学教授)
令和6年は、法然上人が浄土宗を開宗されてから850年という記念の年です。浄土宗は念仏宗とも言われお念仏の実践をもっとも大切にします。本講座では、お念仏を中心にした浄土宗の行の体系について分かりやすく解説します。
第2回 令和6年6月18日(火) 「お釈迦様の教え①-無常と無我-」
講師:石田一裕先生(記主禅師研究所研究員・大正大学非常勤講師)
お釈迦様はすべてのものは変化する(諸行無常)、変化しない私はどこにも存在しない(諸法無我)と説きました。今回は、仏教の基礎となるこの二つの教えをお釈迦様の言葉を紹介しながら考えてみます。
第3回 令和6年8月25日(日)「光明寺大殿の変遷と修造の歴史について」
講師:浪川幹夫先生(鎌倉国宝館学芸員)
光明寺本堂大殿は、元禄11年(1698)に建立され、元禄16年(1703)や大正12年(1923)の大地震の他、幾多の風水害に見舞われながらも現在まで壮大な姿が保たれています。このたび、その建物の修造の歴史につきまして、絵画や写真などもお見せしながら解説いたします。
第4回 令和6年10月17日(木) 「道綽禅師のご生涯と教え」
講師:石川琢道先生(記主禅師研究所研究員・大正大学准教授)
インドで生まれた浄土教は、中国で開花し、日本でも重要な存在となっています。お念仏といえば「南無阿弥陀仏」と声を出してお称えすることですが、経典の教えを初めてしっかりと理解されたのは道綽禅師です。本講座では道綽禅師の生涯と教えについて解説します。
第5回 令和6年12月10日(火) 「良忠上人当時の鎌倉について」
講師:大橋雄人先生 (記主禅師研究所研究員・大正大学非常勤講師)
大本山光明寺開山・浄土宗第三祖良忠上人は、京都・千葉・鎌倉と拠点を移しながら念仏の布教教化に努めました。良忠上人当時、政治の中心であった鎌倉はどのような様子であったか、仏教界を中心にみていきます。
第6回 令和7年2月11日(火・祝) 「日本仏教の近代化-明治になって変化したこと-」
講師:江島尚俊先生 (記主禅師研究所研究員・田園調布学園大学准教授)
明治期以降の日本仏教は、様々な側面に於て大きな変化を余儀なくされました。現在にも直結するそこでの変化を、具体的な事例を交えながら解説していきます。
●当日のスケジュール
午後1時 受付
1時15分 法要
1時30分 講義
3時00分 質疑応答・茶話会
3時30分 解散
参加費 1000円
(資料代・茶菓子代含む)
お申し込みについて
事前に光明寺までお電話(0467-22-0603)にてお申し込み下さい。当日参加も可能です。
【記主禅師研究所について】
浄土宗第三祖記主禅師然阿良忠上人を中心に二祖三代の顕彰とその周辺の研究に励むため、平成28年に設立されました。研究所では大本山光明寺所蔵の宝物や文書の調査・整理・研究、良忠上人著作の普及、各種研究会開催等の事業を通して大本山光明寺興隆の一助に努めています。そして、その研究活動について『記主禅師研究所研究紀要』としてまとめ、研究成果として『記主研叢書』の発行をしていくことを目指しています。